これは「考え方の教科書」です。毎月の実践テーマは経営便りで配信します。困ったとき・迷ったときに、ここに戻ってきてください。
① 大手の“強み”の裏をかく
大手の強みは、裏を返せば“弱点”になる。 その弱点を、影澤の強みで突く。
とんこつ一本に特化(味の完成度)
裏(弱点)とんこつしかない=家族・グループ・気分で選びにくい
突き方餃子・まぜそば・味噌・定食・ステーキの幅で「みんなで選べる店」に
全国ブランド・知名度(観光・一見客に強い)
裏(弱点)一見客中心で、地元の常連・顔なじみは作れない
突き方地元客を顔と名前で握り、日常使い・ご近所を独占(接近戦)
“味集中カウンター”等の効率・個食体験
裏(弱点)会話・賑わい・人の温かみが薄い
突き方声かけ・賑わい・顔なじみの“居心地”で選ばれる
全国一律・標準化(マニュアル運営)
裏(弱点)地域最適化・限定・小回り・融通ができない
突き方週替わり限定・地元イベント・特定客層に小回りで応える
資本力・一等地・やや高価格
裏(弱点)価格が高い/郊外・工業地・特定時間帯には来ない
突き方お得感(替え玉・トッピング無料)+大手が来ない立地・時間帯を取る
つまり ── 大手が手薄な“狭い土俵”で、影澤の強みを全集中し「地域No.1」を取る。
② なぜ勝てるのか(弱者の戦略)
大手は「数の二乗」で強くなる広い戦い(第2法則)では勝てない。狭い範囲の一騎打ち(第1法則)なら、質(差別化)と集中で“小が大に勝てる”。
① 局地戦 ── 戦う“場所”を狭く絞る
大手は…全国に多店舗。1つの狭い商圏だけに集中できない
うちは店の半径2km・特定の団地や工業団地に的を絞る
② 接近戦 ── お客さんと直接つながる
大手は…マニュアル運営・大量来店で、顔なじみの関係を作れない
うちは常連の顔と名前を覚える/LINEでつながる
③ 一騎打ち ── 競合が少ない所で勝負
大手は…採算・ブランド基準で一等地中心。深夜やニッチは本部が動かない
うちは大手が来ない時間帯(深夜・早朝)や立地で勝負
④ 一点集中 ── 力を1つに集める
大手は…全店一律のメニュー・運営が必要で、一店・一品に特化できない
うちは看板商品(餃子・まぜそば)に絞って磨き、必ず推す
⑤ 差別化 ── 大手と同じことをしない
大手は…ブランド統一・効率最優先。無料・多メニュー・手作りはやらない
うちは替え玉・トッピング無料、多メニュー、手作りで“違い”を出す
No.1主義 ── 大きな市場の10位より、小さな市場の1位。狭く絞って“一番”を取る。
※ ランチェスター法則(F.W.ランチェスター/田岡信夫の弱者の戦略)。ポーターも小規模は「集中+差別化」が定石とする。
③ 明日からやること + 小さく試すルール
①の「狭い土俵で地域No.1」・②の「弱者の鉄則」を、明日からの“行動”にすると ↓
明日からやること(まず守りの基本)
- 常連さんの顔・名前を覚えて、来たら一言かける
→ 鉄則② 接近戦 - 全員で「笑顔」と「ありがとうございました」を徹底
→ 鉄則② 接近戦 - おすすめの一品(餃子・まぜそば)を必ず一声すすめる
→ 鉄則④ 一点集中 - 「替え玉・トッピング無料です」と必ず伝える
→ 鉄則⑤ 差別化 - 「うちが一番になれる狭い土俵」を1つ決めて続ける(工場・住宅・学校など)
→ 鉄則① 局地戦・③ 一騎打ち
新しい挑戦は“小さく試す” 4ルール
- 小さく・お金をかけずに試す
今ある材料・人でできる範囲で(投資ゼロ〜最小) - 「やめる条件」を先に決める
いつまで/どうなったらやめるかを最初に決める - 反応を見て、続ける・やめる
良ければ続ける・ダメなら即やめる - 月に1つ、お店で試す
あれこれでなく、月1つに絞って試す
自分で試すと、仕事が面白くなる。 小さな成功が自信に、チームでやると一体感に。「やらされ」から「自分の店」へ。
※ 大きな投資や新しい事業は、会社(社長)と相談して決めます。
※ 大きな投資や新しい事業は、会社(社長)と相談して決めます。
④ 全国の成功事例
全国の人気店がやって伸ばした例です。「小さく試す」ネタ帳として使ってください。
① 週替わり・数量限定の一杯(限定で行列&リピート)
やったこと毎週・数量限定の特別な一杯を出す。整理券の“不足率20%前後(少し売り切れる)”が話題と満足のバランスが良いとされる。客足が弱い日は過去の限定やまかない料理を出す
なぜ効く「今だけ・ここだけ」の希少性で再訪したくなり、SNSでも拡散。限定は値段も上げやすい
第一歩まず月1回、数量限定の特別メニュー(季節の一杯・餃子アレンジ)を出し、売れ行きを見て定例化
②「3回来たら固定客」+トッピング無料カード
やったこと「3回リピートで固定客になる」法則を仕組み化。3回来た人に“カード”を渡し、期限付きでトッピング無料。同伴の家族・友人の分も無料にする店も
なぜ効く3回通わせて常連化。同伴無料が“新規を連れてくる”紹介装置になる。影澤の替え玉・トッピング無料を武器化できる
第一歩「3回来店カード」を作り、3回目以降はトッピング無料+同伴1名も無料
③ LINE公式で常連化(麺処 諭吉 ほか)
やったことLINEに登録してもらい月2回配信。諭吉はLINE注文受付で売上2倍、別店はLINE集客でリピート率300%。10杯で称号が付く「麺マイレージ」も人気
なぜ効く常連と直接つながり、こちらから来店のきっかけを送れる。ゲーム感が“通う動機”になる
第一歩LINE公式を作り、来店客に登録依頼→月2回お知らせ+スタンプ(10杯で特典)
④ Googleマップ(口コミ)で来店を倍増させる
やったこともんじゃ焼きCHICOは1年で口コミを200→2000件(10倍)、新規来店が約2.5倍、評価3.9→4.8。来店客へ“QR付きPOP”で投稿を促進。写真を増やす・営業時間更新・全レビュー返信・口コミ依頼
なぜ効く「近くのラーメン」で探す人の来店を取り込める。口コミの数と評価が来店を大きく左右する
第一歩写真を増やし、営業時間を最新に、来店客へ口コミ依頼&全レビューに返信する
⑤ “撮りたくなる一杯”と物語で選ばれる
やったこと見た目が映える一杯で、客が自分のSNSに投稿=無料の口コミ(UGC)。投稿は“売り込み2:共感8”が黄金比。看板の一杯に「由来の物語」を添える
なぜ効く客の投稿は広告より信頼され拡散する。物語で“価格でなく意味”で選ばれ、ファンになる。手作り・由来は大手にない武器
第一歩映える盛り付け+「撮影OK」の案内、餃子・スープの由来をPOPやSNSで語る
出典: pr-muun(限定・行列の集客)/ ラーメン屋開業(3回来店の法則)/ レストランスター(麺処 諭吉のLINE活用)/ 口コミコム(もんじゃ焼きCHICOのMEO)/ 飲食店ドットコム(個人店のSNS集客)